平成26年9月4日に、元日本美術刀剣保存協会の常任理事を務めていらっしゃった、 小林幸信氏 主催の、銃砲刀剣研究会の審査に合格し鑑定書を取り立ての、古刀上作にして良業物に列せられる 『因州住景長』 の 産茎在銘目釘穴一個 で上質で手の込んだ 銀着せ絵彫金着せ二重鎺 が誂えられ、 寒山先生の鞘書き のなされた時代を経て深い飴色をした上質白鞘に納めれれ、 室町時代前期の永享年紀 から戦陣を駆け抜け約600年に渡り代々大切に手入れをされ受け継がれてきた 昭和26年5月1日 に登録された 福岡県大名登録 の朽ち込みの無い産茎の状態が非常に健全な傑出古刀の一振りです。
初代景長は通称を「藤左衛門」といい、因幡小鍛冶景長と呼ばれ、京三条小鍛冶宗近と共に珍しく『小鍛冶』の俗称を呼び名に使用している刀匠です。粟田口吉光門人ではじめ吉正と名乗り、因州移住後に景長と改めたと言われています。また、「竹屋家伝」によれば「吉正の子」、「長谷川家伝」には「吉正の弟子」としており、この辺については諸説があり、一概に決めつけるには少々無理があるかもしれません。
現存する作風は、粟田口流で細身に直刃を焼くことや、帽子の履き裏の刃紋が尖り心になることから、粟田口吉光に化けた作品が多数あります。
福永酔剣先生著の「日本刀大百科事典」によれば、景長には「景長の四つの見付き」という記述があります。その一つ目は帽子が、「京の来派」に酷似していること。二つ目に肌目が、「粟田口風」であること。三つ目は沸が、「肥後の延寿派」に似ていること。四つ目は刀姿が、「応永備前の盛光や康光」に見紛うこととしています。
因州刀「景長」は、最も著名工で、古くは鎌倉時代後期から代々続いた流派であり 国の指定 にも多数あり、刀匠として非常に大きな存在でありました。鑑定書では産茎の健全さから控えめの鑑定で永享頃とされていますが、時代はさらに上がるものと思われます。
本作は 鎬造り、庵棟で先を中切先に結び、身幅あり反り姿美しく品格の感じられる優美な姿恰好です。地肌は 杢目肌に板目交じりで匂沸き深く付き良く練れていて粟田口ににた潤いのある美しい地肌です。刃紋は 中直刃で金筋、砂流し、二重刃かかり見事に直刃を破綻なく焼き上げて明るく冴え渡っております。鋩子は 京の来派の如く先掃きかけて浅く返っています。茎は 産茎在銘目釘穴一個で朽ち込みもなく切鑢目で長く丁寧に仕上げられていて、茎尻は刃上り気味の栗尻型となり 景長 の掟通りです。
種 別 : 刀 刃 長 : 68・5㎝ 反 り : 2.0 目釘穴 : 一個 銘文表 : 因州住景長 銘文裏 : 元 重 : 7mm 先 重 : 5mm. 元 幅 : 3.2cm 先 幅 : 2.1cm ハバキ : 銀着せ絵彫金着せ二重ハバキ
鑑定書 : 銃砲刀剣研究会鑑定書附(平成26年9月4日交付)
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